−−今日はどちらから来られましたか?
直樹さん:練馬です。
史生さん:横須賀です。
−−今日のファッションのポイントは?
史生さん:着の身着のままというか・・・寒かったのでマフラーを巻いてきました(笑)。
−−神奈川県立近代美術館に来られたのは、何回目ですか?
直樹さん:初めてです。
史生さん:数えきれないくらいです。
−−今日の来館の目的は?
史生さん:井上長三郎展を見にきました。
−−神奈川県立近代美術館の印象はいかがですか?
史生さん:小さいころからよく来ていて、建物の良さがわかったのは、最近です。昔は、階段がいっぱいあるし扉も、ミッドセンチェリーモダンという感じなので、“不思議”なところだなーって印象をもっていました。そういえば、上の喫茶店が好きです。あの温室のような感じが。
−−今まで記憶に残っている展覧会などはありますか?
史生さん:ニコラ・ド・スタール展や松本竣介展などが印象に残っています。
−−神奈川県立近代美術館の設計者(設計事務所)についてご存知ですか?
お二人:いいえ。
史生さん:有名な建築家だということは記憶にあるのですけれど・・・。今日こそは、忘れずに帰ります(笑)。
−−鎌倉の好きな場所をお教え下さい。
史生さん:竹寺は、いいですね。竹林を抜けてゆくアプローチも風情があって。庭園を鑑賞しながらお茶も飲めますし。ここから近くなのでオススメですよ。
−−今日は神奈川県立近代美術館の他に、どこに行かれる予定ですか?
お二人:これから、お散歩です。
−−神奈川県立近代美術館がなくなってしまうかもしれないという話もあるのですが、鎌倉に、神奈川県立近代美術館に、近美100年の会に、何かメッセージをいただけませんか。
史生さん:私は、ここでの夏の時間が好きです。亀が泳いでるんですよ(笑)。モノは瞬間にあるものではないし、今だけをみるのではなく時間軸でみてほしいと思っています。なので、利害関係だけで物事を解決するのではなく、愛着をもって取り組んでほしいですね。
−−美術館の在り方としては、いかがでしょうか?
史生さん:他の美術館は、展示物を連続する映画のように見つづけるような感じで見終わったあとに疲れますし、絵の印象が薄まります。ここは、展示と展示の間に“間”があるので池をみながら絵のことを反芻したりできて、展示絵画に対しての印象も深まるところが良いです。
−−豊郷小学校や、正田邸の保存も問題になっていますが、保存については、使われ続けなければ意味がないかなって個人的に思っています。使われ続ける為に何が必要でしょうか?美術館は、オーソライズされたというかエスタブリッシュされたものしか扱わないという傾向があります。無名の若者にも開かれるべきだとかいろいろ議論があろうかと思いますが?
史生さん:私も使われ続けなくては残す意味がないと思っています。難しい問題ですね。父が学芸員をしているので、よく話題になるところです。個人的には、もう少し開かれていてもいいのかなと思いますけれど・・・。
(インタヴュー:本間・鈴木) |